内山ふみの日々  ヴァイオリンと一緒に

ヴァイオリニスト、二児の母の日々。

フェリチタ☆

                     


先週、我が家の家族である愛猫のフェリチタが天国にいきました。

余命が1日、2日と言われてから一ヵ月半
フェリのその生きようとする力と、私達家族は毎日向き合って過ごしました。
本当に尊い時間でした。
フェリは最期にまた沢山の思い出をくれました。

今年の春は4月というのに、雪まで降ってしまうような寒い毎日。
いつもフェリは誰かのお腹にのって寝たり
お布団の中に暖かいタオルを入れたり
身体も心もいつも温かくいられるように心がけました。

3月末から、腎臓病の数値は計測できる値を越えていました。
それでも自らご飯を食べようとしたり、トイレに行こうとしたり。
自由に歩けなくなったフェリは
今まで以上に私達にたくさんの気持ちを伝えてくれました。
立ち上がれなくても食べられなくても、立ち上がろうと身体を起こしたり
食べようと鼻をひくひくさせたり、いつも生きようとしていたフェリ。
そんなフェリの小さなサインに応えられるように、
母は毎日夜中もリビングで一緒に寝ていました。

私が小さい時からお世話になっている同じ団地の母の友達は
フェリがいつも温かくいられるようにセーターでお洋服を作ってくれました。
手、足、首には伸縮自在になるように毛糸で編み込みがされているんです。
フェリはそれをとても気に入って着たり、枕にしたりしていました。

たくさんの人から愛されたフェリはきっと、
あともう少しだけこの家族と一緒にいてあげよう、と思って
この一ヵ月半頑張ってくれたんです。
その時間が今、私達家族の中に深く刻まれています。


ふとした瞬間に
まだフェリがいるような感覚になったりしてまだ信じられないけど
悲しい時ほど、いっぱい心からありがとうを言いたいです。

家族が五人だった17年7ヶ月、内山家は最高に幸せでした。

喧嘩が嫌いだったフェリ。
泣いていると必ず寄ってきて、気付くと横に座っているフェリ。
みんなで仲良く生きていくからね。




ありがとうフェリ

天国でゆっくりゆっくり休んでね